赤ちゃんと母乳

なぜ母乳がいいの?

母乳は、赤ちゃんの成長のために必要な栄養素がすべて入っていますし、からだの免疫力を高める物質も入っています。

 

また、母乳はミルクに比べて、未熟な赤ちゃんのの体に負担がかからないように消化吸収も優れています。

 

さらに、赤ちゃんが成長すると共に、母乳の成分がそれに合わせて最適な栄養分に変化していきます。

 

さらにさらに、母乳は赤ちゃんを風邪などの病気から守るために、抗菌物質や細菌をやっつける防御物質も含まれています。

 

母乳で育てた赤ちゃんが、風邪を引きにくいというのもこのような理由からです。

母乳は、DHAやアラキドン酸など人間の体を作る成分がバランスよく含まれているので、赤ちゃんの骨格形成にも一役かっています。

 

また、ミルクの場合は牛の乳なので、比較的アレルギーになりやすいですが、母乳の場合はお母さんの体から出来たものなのでそういった心配も減ります。母乳を飲むことで、赤ちゃんのあごや舌の筋肉の発達にもなります。

母乳が出にくい体質みたいなんですが・・・

基本的に母乳は、体質的な問題で、出たり出なかったりというのはあまり関係ありません。

原因として大きいのは、体質よりも、赤ちゃんが母乳を上手に吸えていない、乳首の乳管が貫通していないなどの理由が大きいです。

赤ちゃんに母乳が足りているかどうか不安なんですが

この場合は、赤ちゃんの飲み方を目安として見ましょう。

おっぱいを上げた後に10〜20分ほどですぐに泣き出してしまう場合は

もしかしたら赤ちゃんはおっぱいが足りていないのかもしれません。

ですが、母子手帳に載っている発育曲線と同じようなカーブで、体重が増えているのならば、それほど心配は要らないと思います。

また、おしっこやウンチの回数が減ったりしていなければ、問題ないでしょう。

母乳がよく出るようにするためには何を食べればいいですか?

母乳のほとんどの成分は水分です。

母乳をよく飲む赤ちゃんの場合は約1リットルも1日で飲みます。

 

なので、母体も水分をきちんと摂取しておかないといけません。

 

母乳が出るようになる、という食べ物はありませんが、脂肪などを摂り過ぎると乳腺が詰まりやすくなりますし味も美味しくないようです。

 

脂肪分の多い料理はなるべく控えるようにしましょう。

じゃあ、母乳がおいしくなる食べ物は?

バランスの良い食生活を心がければおいしいおっぱいになります。

ベータカロテンが多い野菜や魚、大豆、わかめなどが良いです。

よくむかしはおもちを食べるといいといわれましたが、根拠はありません。

何でも偏った食生活はいけません。とにかく栄養をバランスよく摂取するようにしましょう。

授乳中にお酒、タバコはいいの?

控えたほうがいいでしょう。

 

お酒は血中に移行しやすく、母乳にはいってしまう可能性が十分にあります。

赤ちゃんはアルコールを分解するからだの機能がまだ未熟ですので、発育の妨げになる可能性があります。

 

タバコの場合、ニコチンが母乳に移行すると、赤ちゃんの嘔吐や下痢、循環器系の障害などをおこす恐れがあります。

 

また、タバコは、母乳以外にも副流煙によって周りの人や、赤ちゃんの健康にも良くありません。